映画『オンネリとアンネリのおうち』北欧発・原作童話の魅力って?

実写映画『オンネリとアンネリのおうち』の日本公開が決定。2018年6月9日から全国順次ロードショー!フィンランド生まれの人気児童文学が可愛らしい実写映画となって、日本のスクリーンにやって来ます。知る人ぞ知る、人気原作童話の見どころをご紹介!

2人の女の子

実写映画『オンネリとアンネリのおうち』日本公開決定!

あの「ムーミン」の故郷としても有名な国フィンランドで生まれ、長く愛されてきた児童文学『オンネリとアンネリのおうち』実写映画化。日本では2018年6月9日から全国順次公開となることが決定しました!フィンランドでは映画公開後、3週連続1位を記録する大ヒット。また、フィンランド版アカデミー賞にあたる“ユッシ賞”衣装デザイン賞を獲得するなど、そのクオリティーは本国の折り紙つき!期待できます!

さて、『オンネリとアンネリのおうち』や「ムーミン」だけでなく、北欧で作られた童話には素敵なお話がたくさんあるのをご存知ですか?「人魚姫」「マッチ売りの少女」などに代表される“アンデルセン童話”はデンマーク人作家によって書かれていますし、他にも「長くつ下のピッピ」、「三びきのやぎのがらがらどん」などの誰もが一度は読んだことがある作品も、実は北欧で生まれて日本にやってきた童話なんです。そう考えると、私たちは昔から数多くの北欧童話に親しんできているんですね…。

これらの北欧童話の魅力と言えば、北欧の大自然に囲まれて自由でたくましく生きるキャラクターたち。そして可愛らしい世界観と、その奥に隠された奥深い物語でしょう!独特な感性で描かれた物語はメッセージ性が強い作品も多く、大人になってからも読み返したくなってしまいますよね。今回日本公開が決まった『オンネリとアンネリのおうち』も、子どもから大人まで惹きつけてやまない名作なんです。

映画『オンネリとアンネリのおうち』詳細情報



<映画>
公開日:2018年6月9日(YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー)
監督・脚本:サーラ・カンテル
原作:マリヤッタ・クレンニエミ『オンネリとアンネリのおうち』(原題:Onneli ja Anneli)
キャスト:アーヴァ・メリカント/リリャ・レフト/エイヤ・アフヴォ/ヤッコ・サアリルアマ/ヨハンナ・アフ・シュルテン
配給:アット エンタテインメント

【フィンランド発の原作童話】少女たちのキュートなふたり暮らし

原作『オンネリとアンネリのおうち』は、1966年にフィンランドで出版された「オンネリとアンネリ」シリーズの第一作目。黒髪のオンネリ・金髪のアンネリという2人の少女が親の元から離れ、自分たちだけで暮らし始める物語です。オンネリとアンネリの年齢は、なんと7歳。そんな幼い2人がどうして自分たちだけで生活することになったのか、まずは原作のあらすじをご紹介します。

<原作『オンネリとアンネリのおうち』あらすじ>
大親友のオンネリとアンネリは、夏休みのある日、“バラ通り”で封筒を拾います。その封筒に入っていたのは、たくさんのお金と「正直者にあげます」と書かれた手紙…。家族の中で忘れ去られている2人は、偶然拾ったそのお金を使って、バラの木夫人から小さな家を買うことを決めました。気難しいお隣さん、魔法が使えるご近所さん姉妹とも交流しながら、可愛いものがいっぱいの家でふたり暮らしを楽しみます。しかしある日、お隣さんの家に泥棒が入り…!?


封筒を拾って、オンネリとアンネリはそれをすぐ警察署に届けます。おまわりさんは封筒を見て「君たちこそ正直者だ」と、封筒を少女たちに差し出しました。なんて優しいおまわりさんなのでしょうか…これぞまさしく神対応(笑)しかし子ども2人にそんな大金を使うあてなどありません。結局持て余してしまっていた時に偶然出会ったのは、家の買い手を探していたバラの木夫人。少女たちは2人で暮らすべく、自分たちだけの家を買うことにしました。

ひょんなことから手に入れたその小さな家には、オンネリとアンネリにぴったりなものがたくさん!ドレスやお人形、ペットの小鳥までがおそろいで用意されていて、可愛い家具や甘いお菓子などなど…なんとも至れり尽くせり。カラフルで可愛いものに囲まれながら、親友と2人きりでこんな素敵な暮らしが送れるなんて、憧れちゃいますよね!

ただこの作品、オンネリとアンネリの可愛くて不思議なふたり暮らし日記かと侮るなかれ。可愛らしいだけじゃ終れないのが児童文学。『オンネリとアンネリのおうち』も、かなり読みごたえのある物語になっているんです。

大人も唸る!?童話なのに“深ーい”ストーリーとは?

子どもだけで暮らすことになったオンネリとアンネリ。実は彼女たち、難しい家庭環境の中にいるんです。オンネリは9人兄弟の真ん中に生まれ、上の4人と下の4人に挟まれていつもひとりぼっち。さらに、子育てで忙しい両親は彼女が居なくても気が付きません。一方アンネリは、離婚した両親の間を行き来して生活しているものの、やはりどちらからも存在を忘れられてしまっているのでした。

子どもながらに孤独な身の上ではありながら、オンネリとアンネリは親を恨む訳でも依存する訳でもなく、親から離れて生活する決意をします。それだけでもすごいことなのですが、「お父さんとお母さんにとってはあれが幸せ、私たちにとってはこれが幸せ」と考える彼女たちには、ただただ感嘆するばかり。齢7歳にして、なんという自立心…!ふたり暮らしをすることになってからも、オシャレをし美味しいものを食べて楽しむばかりではなく、お互いに協力してきちんと生活を営んでいくのがまた素晴らしい。しっかり地に足を付けてたくましく生きていく2人の物語は、大人になってから読んでも、考えさせられることが多いのです。

このように、『オンネリとアンネリのおうち』の隠れたテーマは「自立」。フィンランドでは小さい子どもも“ひとりの人間”として大人と同等に扱う風潮があるらしく、そんなお国柄もこの童話が生まれた理由になっているのかもしれませんね。

まとめ

映画『オンネリとアンネリのおうち』は、2018年6月9日から全国順次ロードショー!可愛らしくて夢にあふれ、それでいて奥深い物語に、子どもから大人まで楽しめる映画となっています。小さな頃に“おままごと”が好きだったなんて女性たちには、特にオススメです。ぜひ目をハートにして観ていただきたい!

現実ではありえないほど幸運だったり、夢と魔法のファンタジーが織り交ぜられていたり、“非現実”と“空想”がたっぷり詰まっているのが童話のおもしろさ。童話ならではの世界に浸りつつ、映画『オンネリとアンネリのおうち』を観て、子どもの頃のワクワク感を思い出してみませんか?

広告
古本・CD・DVD・ゲームの買取はこちら

もったいない本舗
メールマガジン登録

セール情報や最新情報をお届け!

無料のメールマガジン登録

新着の動画